有機溶剤による全身障害
衛生管理者(第一種)「二硫化炭素」の問題
有機溶剤の一つである二硫化炭素による健康障害に関する記述として、衛生上正しいものはどれか。
1二硫化炭素は中枢神経や末梢神経を侵すほか、血管障害による動脈硬化を促すとされている。
2二硫化炭素の健康障害は皮膚の発赤などの局所的な刺激に限られ、全身への影響はないとされている。
3二硫化炭素は不燃性で極めて揮発しにくく、吸入によるばく露はほとんど起こらないとされている。
4二硫化炭素の主たる健康障害は、肺の線維化を伴うじん肺であると位置づけられているとされている。
5二硫化炭素は造血器のみに作用し、再生不良性貧血を唯一の健康障害とするとされている。
正解
1.二硫化炭素は中枢神経や末梢神経を侵すほか、血管障害による動脈硬化を促すとされている。
二硫化炭素はビスコース繊維製造などで用いられる有機溶剤で、中枢神経・末梢神経障害に加え、血管に作用して動脈硬化(網膜や冠動脈の血管障害)を促進することが知られる神経・血管毒性物質である。
?選択肢ごとの解説
1 ○二硫化炭素はビスコース繊維製造などで用いられる有機溶剤で、中枢神経・末梢神経障害に加え、血管に作用して動脈硬化(網膜や冠動脈の血管障害)を促進することが知られる神経・血管毒性物質である。
2 ×二硫化炭素は全身に作用する神経・血管毒性をもつ。局所刺激に限るとするのは誤り。
3 ×二硫化炭素は引火性が高く揮発しやすいため吸入ばく露が問題となる。揮発しにくいとするのは誤り。
4 ×じん肺は粉じんによる疾患であり、二硫化炭素の主障害ではない。
5 ×造血器障害(白血病等)はベンゼンの特徴で、二硫化炭素を造血器のみとするのは誤り。
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